日本植物分類学会 第30回大会 プログラム
大会日程会期:2000年3月23〜26日
会場:東北大学大学院理学研究科附属植物園講義室およびホール
東北大学経済学部第2講義室および第3講義室
大会会長 鈴木三男
2000年3月24日(金)シンポジウム「マメ科植物の系統分類学の進展と展望」(13:00〜16:45)
オーガナイザー:根本智行(石巻専修大・理工・基礎理)・遠藤泰彦(茨城大・理・地球生命環境)・梶田忠(東大・院・理・植物園)
13:00 はじめに
13:05 S1 梶田忠(東大・院・理・植物園) マメ科の分子系統解析の進展と分類体系
13:25 S2 B. H. Choi(仁荷大・理科・生物) Molecular systematics on several Korean legumes
13:45 S3 五百川裕(上越教育大・自然・生物) ヌスビトハギ連ハナハギ属の分類と系統
休憩(14:05〜14:15)
14:15 S4 遠藤泰彦(茨城大・理・地球生命環境) Cotyledon areoleから見た子葉形態の多様性
14:35 S5 根本智行(石巻専修大・理工・基礎理) ヌスビトハギ連における果皮構造の多様性と進化
14:55 S6 葉繽(東北大・院・理・生物) 花粉形態:ヌスビトハギ連における多様性と進化
休憩(15:15〜15:25)
15:25 S7 福田達哉(東北大・院・理・生物) 遺伝子からみたマメ科植物の花の形態の進化
15:45 S8 川口正代司(東大・院・総合文化) マメ科にモデル植物を求めて:形質の分子遺伝学的解析へ向けて
16:05 S9 大橋広好(東北大・院・理・生物) マメ科の分類の進展
総合討論(16:25〜16:45)
2000年3月25日(土)
午前の部
一般講演(9:30〜12:00)
9:30 L1 羽生田岳昭★(金沢大・院・自然科学)・新井章吾((株)海藻研究所)・飯間雅文(長崎大・環境科学)・植田邦彦(金沢大・院・自然科学) アオサ藻網に見られた注目すべきrbcLイントロン
9:45 L2 加藤雅啓★・麻生くみ(東大・院・理・生物科学) ハワイ産シケシダ属の1新種
10:00 L3 鈴木三男★・東北大附属植物園(東北大・院・理・植物園) 青葉山植物園保全ミレニアムプロジェクトについて
10:15 L4 谷田辺洋子(京大・理・植物)・James Watkins(アイオワ州立大)・Donald Farrar(アイオワ州立大)・村上哲明★(京大・理・植物) 北米と東アジアにおけるミゾシダ類の葉型の平行進化
10:30 L5 谷田辺洋子★(京大・理・植物)・益山樹生(東京女子大・現代文化)・村上哲明(京大・理・植物) ハリムン産シマオオタニワタリにおける3rbcLタイプ間の生殖的隔離
10:45 L6 鈴木武★(兵庫県博・生物資源)・谷田辺洋子(京大・理・植物)・James Watkins・Donald Farrar(アイオワ州立大)・村上哲明(京大・理・植物) チャセンシダ科の遠縁種間の交雑
11:00 L7 三池田修★(都立北園高校)・喜多晃一・半田高(筑波大・農林)・遊川知久(科博・植物園) キンポウゲ科ボタンヅル亜連の系統解析─遺伝子間領域のシーケンスによる推定─
11:15 L8 菅原敬★・上野直美(信州大・理・生物) ミヤマアオイについての分類学的再検討
11:30 L9 Fernando Rivadavia-Lopes(東大・院・理・進化多様性)・佐野亮輔(千葉大・自然科学)・近藤勝彦(広島大・理・植物遺伝子)・長谷部光泰★(基生研・種分化2) モウセンゴケ科の系統と食虫様式の進化
11:45 L10 杉本学★・若林三千男(都立大・牧野標本館) 葉緑体遺伝子matK及び核遺伝子ITSによるユキノシタ節(ユキノシタ属)Saxifraga sect. Irregularesの分子系統学的解析
12:00〜12:30 昼食・ポスター貼り付け
12:30〜13:30 総会
午後の部
ポスターフラッシュ(13:30〜15:15)
P1 坪田博美★(広島大・理・生物科学)・秋山弘之(兵庫県立人と自然の博物館)・山口富美夫(広島大・理・生物科学)・出口博則(広島大・理・生物科学) rbcLデータを用いた蘚類ナガハシゴケ科(Sematophyllaceae)の系統関係
P2 前田さち子★(神戸大・院・自然科学)・小菅桂子(神戸大・理)・秋山弘之(兵庫県立人と自然の博物館) ケゼニゴケの倍数体の起源を探る─ケゼニゴケの倍数体における葉緑体・核マーカーの変異─
P3 朝川毅守(千葉大・理) 北海道白亜系産核果の形態と類縁
P4 綿野泰行★・鹿野研二(金沢大・理・生物)・石川寛(千葉大・理・生物) PGI遺伝子のイントロン領域のPCR-SSCPによる同形胞子シダ植物の交配様式の推定
P5 篠原渉★(京大・理・植物)・高宮正之(熊本大・理・環境理学)・村上哲明(京大・理・植物) アサマシケシダとコシケシダの正体
P6 鮫島弘光★(京大・理・植物)・鈴木武(兵庫県立人と自然の博物館・生物資源)村上哲明(京大・理・植物) オシダの集団内遺伝構造
P7 近田弘文★(国立科博)・西川肇(日大・産業工学) マツの衰退による植物相の変化とその対策
P8 山田敏弘★・加藤雅啓(東大・理・生物科学) スイレン目における種子形成─特に珠孔とへその位置関係について─
P9 東浩司(京大・院・理・植物) モクレン科の分子系統解析
P10 Syamsuardi★・岡田博(大阪市大・理・植物園) ウマノアシガタ(キンポウゲ科)の集団の遺伝的変異
P11 堀江佐知子★(東北大・院・理・生物)・鈴木和雄(山口県立大・生活科学)・牧雅之(東北大・院・理・生物) トキワイカリソウとバイカイカリソウにおける浸透性交雑現象の解析 III. 交雑帯内部の集団と外部の集団の遺伝的多様性の比較
P12 山路弘樹★・横山潤・牧雅之・大橋広好(東北大・院・理・生物) 日本産ウスバサイシン属植物の形態形質に基づく集団解析
P13 大井哲雄・加藤英寿★(都立大・牧野標本館)・工藤洋・可知直毅(都立大・理・生物) 小笠原固有種モンテンボクの由来と分化
P14 池谷祐幸★・山本俊哉・松田長生・林建樹(農水省・果樹試) バラ科ナシ亜科の葉緑体非コード領域における変異
P15 黒沢高秀(福島大・教育) 日本産トウダイグサ科コミカンソウ属の分類の再検討
P16 井上健(信州大・理・生物) 日本および韓国の複葉スミレのアロザイム変異
P17 大井哲雄★・若林三千男(都立大・牧野標本館)・邑田仁(東大・院・理・植物園) 日本産キブシ属(キブシ科)における葉緑体DNAの地理的変異
P18 高橋英樹(北大・総合博物館) 東シベリア産イチヤクソウ属植物の形態変異─タイガからツンドラへ
P19 松村俊一★・横山潤(東北大・院・理・生物)・立石庸一(琉球大・教育・理科)・大橋広好(東北大・院・理・生物) イソマツ科イソマツLimonium wrightiiの種内変異の再検討
P20 西田佐知子★・高橋晃(兵庫県立人と自然の博物館) ウツボカズラ属における捕虫嚢の比較形態学
P21 藤井紀行(都立大・牧野) シオガマギクの分子地理学的解析(予報)
P22 上野雄規(仙台市太白山自然観察センター) フサタヌキモの現状
P23 米倉浩司 (東北大・院・理・生物) 八甲田山のキク科ニガナ属植物に関する知見
P24 芝池博幸★・秋山永(農環研・保全植生)・内山聡・河西香・森田竜義(新潟大・教育・生物) trnT-trnF領域(葉緑体DNA)のlength mutationをマーカーとした日本産2倍体タンポポxセイヨウタンポポの雑種の解析
P25 渡邊幹男★・茂森舞・芹沢俊介(愛教大・生物) オニタビラコの雑種の形態および遺伝的特性
P26 船越英伸★(東北大・院・理・生物)・天野實(東京農大・農)・伊藤健(東京農大・植物園)・加藤英寿(都立大・牧野標本館)・横山潤・大橋広好(東北大・院・理・生物) 日本および台湾産のハナミョウガ属の分類学的再検討
P27 勝山輝男★・木場英久・田中徳久(神奈川県博) 過去3年間に神奈川県で採集された日本新産の帰化植物
P28 伊藤花子★・高松進(三重大・生物資源) うどんこ病菌の進化と植物:草本植物への寄主拡大は何度も独立に起こった
P29 吉山寛((財)自然史科学研究所) Salixの雑種の表現する形質について
15:15〜17:45 ポスターセッション
18:00〜20:00 懇親会(東北大学生協文系食堂)
2000年3月26日(日)
一般講演(9:00〜12:15)
9:00 L11 大原隆明(富山県中央植物園) チョウジザクラPrunus apetala var. apetalaの本州東西間における形態の差異
9:15 L12 Shahrokh Kazempour Osaloo★(京大・理・植物)・Aliasghar Maassoumi(イラン中央植物標本庫)・村上哲明(京大・理・植物) Molecular Systematics of the Iranian Astragalus L
9:30 L13 山口賢一・福田達哉・横山潤★・大橋広好(東北大・院・理・生物) ツツジ科ヨウラクツツジ属の系統関係とゴヨウザンヨウラクの系統的位置
9:45 L14 内貴章世★(京大・理)・永益英敏(京大・総合博物館) 日本産アリドオシ属(Damnacanthus:アカネ科)の分類
10:00 L15 野口幸枝(新潟大・理・自然環境) 新潟県及び近隣のアキノタムラソウ亜属の分布・形態・生態に関する研究
10:30 L16 門田裕一(国立科博) 日本産アザミ属の分類学的研究3. カガノアザミ群の分布と分化
10:30 L17 酒井章子(スミソニアン熱帯研究所)・永益英敏★(京大・総合博物館) ボルネオで発見されたショウガ科の新属Tamijia
10:45 L18 山下純★(大阪市大院・理・植物園)・Art Vogel (Hortus Botanicus, Leiden)・ 田村実(大阪市大院・理・植物園) ペリオサンテス属(スズラン科)植物の分子系統と分類学的再検討
11:00 L19 福田一郎★(アジア生態進化研)・堀井雄治郎(角館高校) 東北地方にみるエンレイソウ群落の動態
11:15 L20 芹沢俊介★・渡邊幹男(愛教大・生物)・橋本宣子(プレック研究所中部事務所) 愛知県瀬戸市海上地区に生育する稀少植物の保全に関する分子生物学的アプローチ
11:30 L21 奥田桂介★・高橋弘(岐阜大・教育) 岐阜県の水草フローラ
11:45 L22 孫強・鈴木三男(東北大・院・理・生物) Size variation of xylem elements in developing pneumatophore of Sonneratia alba
12:00 L23 西岡信雄★(熊本大・院・自然科学)・高宮正之(熊本大・理・環境理学) カナワラビ属(Arachnioides)ホソバ・コバノカナワラビ複合体の雑種形成
12:15 L24 下津直子★(熊本大・理・生物科学)・太田紀子(熊本大・院・自然科学)・高宮正之(熊本大・理・環境理学) ノコギリシダ属(Diplazium)推定雑種の雑種性の検討
12:30 L25 堀田 満*(鹿児島大・理)・甲斐 忍 奄美群島の雌雄両性株を混在するイタドリ集団
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