日本植物分類学会第2回大会プログラム

【会場】 神戸大学 百年記念館・瀧川記念学術交流会館

【日程】

 3月14日(金) 【14:00-17:00】 公開シンポジウム
        【17:10-】  評議員会
 
 3月15日(土) 【09:30-11:30】 口頭発表
        【12:30-13:30】 総会
        【13:30-14:20】 記念講演
        【14:20-17:00】 ポスターセッション
        【17:30-19:30】 懇親会
 
 3月16日(日) 【09:00-12:00】 口頭発表
        【13:00-15:00頃】 口頭発表

大会会長:渡邊邦秋
日本植物分類学会第2回大会準備委員会


☆ シンポジウム ☆ (神戸大学 百年記念館)
3月14日(土)  14:00-17:00

「海・川と植物の進化 − 障壁または回廊としての役割」
14:00 公開シンポジウム開催にあたって

14:10 水環境および島嶼環境への葉の適応形態 / 塚谷裕一(基生研・統合バイオサイエンスセンター)

14:40 海洋における種子散布 / 梶田忠(東大・院・附属植物園)

15:10 海草の遺伝子交流と分布の拡散 / 田中法生(科博・筑波実験植物園)

15:40 緑藻イチイズタ:世界を変えた海藻 (Caulerpa taxifolia: the seaweed that changed the world)

/ ジェニン・オルセン(Jeanine Olsen;オランダ・フローニンゲン大学)

16:10 褐藻ヒバマタ類はどのように最終氷河期を生き抜いたか (How fucoid seaweeds survived the last ice age) / ヴィツェ・シュタム(Wytze Stam; オランダ・フローニンゲン大学)

 

☆ 一般講演・ポスター発表 ☆ (神戸大学 百年記念館)

3月15日(土) 一般講演 9:30-11:30

09:30 L1分子系統学的研究のための植物標本作製法の改良に関する基礎研究 / 坪田博美*(広島大・院・理・生物)・太田朱美(広島大・理・生物)・出口博則(広大・院・理・生物)

09:45 L2 Glycyrrhiza属3種400個体を調査して解ったrbcL, matK, trnH-K1, ITS多型の実態 / 近藤健児*・山路弘樹・司馬真央・寺林進・中村理恵・榊原巌・雨谷栄・油田正樹(ツムラ生薬・資源研究所)・本多義昭(京大・薬)

10:00 L3セン類と被子植物のゲノムはどのくらい似ているか / 西山智明・榊原恵子・藤田知道・長谷部光泰*(基生研・種分化第2研究部門,総合研究大学・院・生命科学)
10:15 L4南西諸島に分布するイチジク属とイチジクコバチの分子系統解析 / 東浩司*・蘇智慧(JT生命誌研究館)

10:30 L5環太平洋地域におけるオウレン属Coptisの系統進化 /照沼幸恵*(京大・総合人間・自然環境)・近藤健児・司馬真央・雨谷栄・油田正樹(ツムラ生薬・資源研究所)・瀬戸口浩彰(京大・総合人間・自然環境)

10:45 L6日華植物区系におけるホトトギス属 Tricyrtisの系統分類 / 許田重治*(京大・総合人間・自然環境)・高橋弘(岐阜大・教育・生物)・遊川知久(科博・筑波実験植物園)・瀬戸口浩彰(京大・総合人間・自然環境)

11:00 L7ニューカレドニアにおけるNepenthes vieillardiiの種内分化 −特に土壌とハプロタイプの関係− / 倉田薫子*(京大・総合人間・自然環境)・T. Jaffre(IRD, Noumea, France)・瀬戸口浩彰(京大・総合人間・自然環境)

11:15 L8 A chloroplast DNA phylogeny of the genus Cicer L. (Fabaceae) / Firouzeh Javadi*・山口裕文(大阪府立大・農学生命科学)

3月15日(土) ポスター発表・集中討論 14:30-16:45

ポスター番号の後に示した(A), (B), (C)の3グループに分けて,集中討論の時間を設けます。

Aグループ14:30-15:15
Bグループ15:15-16:00
Cグループ16:00-16:45

P1 (A) ナガバマムシグサ群(サトイモ科)の分類の再検討 / 小林禧樹*(兵庫県立健康環境科学研究センター)・邑田仁(東大・理・植物園)・鈴木武(兵庫県立人と自然の博物館)・渡邊邦秋(神戸大・理・生物)

P2 (B) 台湾産イセハナビ属の新種(キツネノマゴ科) / 昔東姙*・邑田仁(東大・院・理・植物園)

P3 (C) 琉球産ムカゴトンボ属Peristylus(ラン科)1新記録種 / 横田昌嗣*(琉球大・理・海洋自然)

P4 (A) タデ科ギシギシ属の日本新産植物の報告 / 米倉浩司*(東北大・院・理・八甲田山)

P5 (B) 外部形態からみたMertensia 属の検討 / 福田知子*・高橋英樹(北大・総合博物館)・大場秀章(東大・総合研究博物館)

P6 (C) オオムラサキシキブの分類学的再検討および地理的変異の解析 / 岸本圭史・副島顕子(大阪府立大・総合科学)

P7 (A) 群馬県におけるミズヒマワリ (Gymnocoronis spiranthoides DC.) の侵入と分布拡大 / 大森威宏*(群馬県立自然史博物館)

P8 (B) 北海道におけるコバノヒルムシロの分布実態−標本および文献記録の再検討− / 持田誠*(北大・植物園)・片桐浩司(セ・プラン)・高橋英樹(北大・総合博物館)
P9 (C) サハリンにおける植物調査と標本採取地名 / 高橋英樹*・福田知子(北大・総合博物館)

P10 (A) 九州固有の希産種アオグキイヌワラビの細胞学的遺伝学的調査 / 西田靖子*・高宮正之(熊本大・院・自然科学)

P11 (B) サツマイナモリ属(Ophiorrhiza)の染色体数と花の形態 / 中村剛*(琉球大・院・理工)・傳田哲郎(琉球大・理・海洋自然)・亀島修(浦添高校)・横田昌嗣(琉球大・理・海洋自然)

P12 (C) 葉緑体DNA変異および核DNA変異から見た倍数体ワカサハマギクの起源について / 北明基史*(東北大・院・生命科学)・福田達哉(東北大・院・理)・横山潤・牧雅之(東北大・院・生命科学)

P13 (A) 日本のクマツヅラ科ムラサキシキブ属(Varbenaceae, Callicarpa L.)における分子系統解析 / 山本美乃里(大阪府立大・院・理)・副島顕子(大阪府立大・総合科学)

P14 (B) 真正紅藻Caloglossa continua 複合群の形態、生殖的親和性およびLSU rRNA遺伝子に基づいた分子系統学的解析 / 神谷充伸*(神戸大・内海域センター)・G. C. Zuccarello(National Herbarium of the Netherlands)・J. A. West(Univ. of Melbourne)

P15 (C) Molecular phylogenetics of Lathyrus (Leguminosae) using nuclear and chloroplast sequence data ミ a preliminary assessment / グレゴリ・ケニサー*・梶田忠・邑田仁(東大・院・理・植物園)

P16 (A) オオバウマノスズクサ群の葉緑体DNA変異 / 渡邉加奈*・邑田仁(東大・院・理・植物園)

P17 (B) 核DNA GapC遺伝子によるAucuba japonicaの遺伝的解析 / 大井哲雄*・梶田忠・邑田仁(東大・院・理・植物園)

P18 (C) ヨメナ属における核型変化に関与するDNA配列の解析研究 / 立山卓司*・星良和(有明高専・物質工学)・副島顕子(大阪府立大・総合科学)

P19 (A) ソテツ属8種における染色体上 5S ribosomal DNA 部位の比較 / 國府方吾郎*(科博・筑波実験植物園)・Ken D. Hill(Roy. Bot. Gard., Sydney)・近藤 勝彦(広島大・院・理・植物遺伝子)

P20 (B) ITS領域および化学成分の変異に基づくサラシナショウマの生物地理 / 山路弘樹*・近藤健児・寺林進・榊原巖・雨谷栄・油田正樹(ツムラ生薬・資源研究所)

P21 (C) 南米アンデス山脈の高山植物 Gunnera magellanica(グンネラ科)の分子系統地理学的解析(予報) / 藤井紀行*(都立大・牧野標本館)・植田邦彦(金沢大・理・生物)・伊藤元巳(東大・院・総合文化)・朝川毅守(千葉大・理・生物)・西田治文(中央大・理工)

P22 (A) Cladopus属(カワゴケソウ科)のシュートの形態形成に関する研究 / 厚井聡*(東大・理・生物)・今市涼子(日本女子大・理・物生)・加藤雅啓(東大・院・生物)

P23 (B) 中国産マオウ属植物の諸形質 / 高橋晃*・布施静香(兵庫県立人と自然博物館)・御影雅幸・垣内信子(金沢大・薬)

P24 (C) ケショウヤナギとヤマナラシ属4種における雄花の器官発生 / 東隆行*(北大・フィールド科学センター・植物園)・根本智行(石巻専修大・理工・基礎理学)・大橋広好(東北大・理・津田記念館)

P25 (A) ハイマツ・キタゴヨウ交雑帯の遺伝的構造の比較:谷川,東吾妻,蔵王,八甲田 / 綿野泰行*・金井亜紀子(千葉大・理・生物)

P26 (B) ムラサキシキブ属における広域分布種と固有種の間の遺伝的多様性の比較 / 畑山沙耶花・副島顕子(大阪府立大・総合科学)

P27 (C) 希少種ヒメバラモミの分布の現状とSSRマーカーによる種内および近縁種間の遺伝的変異の比較 / 勝木俊雄*(森林総研科学園)・島田健一・吉丸博志(森林総研)

P28 (A) 琉球列島固有種ヤエヤマスズコウジュの遺伝的多様性 / 牧雅之*(東北大・院・生命科学)・山城考・松村俊一(東北大・院・理)

P29 (B) 発表キャンセル

P30 (C) マイクロサテライトを用いたシロバナタンポポのクローン構成と起源の解析 / 小松洋介・森田竜義(新潟大・教育人間)・芝池博幸*(農環研)

P31 (A) 阿寒湖を中心とした日本5湖沼のマリモ(Aegagropila linnaei)個体群における遺伝的変異 / 山崎奈津子(大阪府立大・院・理)・若菜勇(阿寒町教育委員会)・副島顕子(大阪府立大・総合科学)

P32 (B) ケイリュウタチツボスミレの起源と集団間分化 / 岩波均*(東北大・院・生命科学)・福田達哉(東北大・院・理)・横山潤(東北大・院・生命科学)・塚谷裕一(基生研・総合バイオセンター)・牧雅之(東北大・院・生命科学)

P33 (C) コケシノブ科における着生の進化 / 海老原淳*(東大・院・総合文化)・岩槻邦男(放送大)・朝川毅守(千葉大・理・生物)・伊藤元己(東大・院・総合文化 )

P34 (A) シャクシゴケの胞子体の形態学的研究 / 嶋村正樹*・出口博則(広島大・院・理・生物科学)・古木達郎(千葉県博物館)

P35 (B) ハワイ産シラガゴケ属蘚類の系統学的位置 / 小栗恵美子*・坪田博美・山口富美夫・出口博則(広島大・院・理・生物)

P36 (C) 日本産ヨロイゴケ属(カブトゴケ科)の分類 / 高橋奏恵*・出口博則(広島大・院・理・生物科学)

P37 (A) 紀伊半島南部における伝統的里庭に保全される植物 / 道下雄大*(大阪府立大・農学生命科学)・梅本信也(京大・農学・亜熱帯実験所)・山口裕文(大阪府立大・農学生命科学)

P38 (B) 博物館標本DNAに対する文化財用燻蒸剤の影響評価 −ヨウ化メチルの有効性− / 田口信洋*・赤川茂樹(日宝化学)・小菅桂子(神戸大・遺伝子実験センター)

P39 (C) 紫外線画像の簡便な撮影法 / 五百川裕*(上越教育大・自然・生物)・大悟法滋(上越教育大・総合学習)

P40 (A) 兵庫県立人と自然の博物館(HYO)における兵庫県産植物の収集状況について / 高野温子*・布施静香・高橋晃(兵庫県立人と自然の博物館)

P41 (B) キク科シオン連Calotis属の分子系統 / 小西希(神戸大・自然科学)・小菅桂子(神戸大・遺伝子実験センター)・渡邊邦秋*(神戸大・理・生物)

3月16日(日) 一般講演9:00-15:15

09:00 L9インドネシア,東カリマンタン産地衣類数種の分類学的位置 / 宮脇博巳*(佐賀大・文化教育)・山口富美夫(広島大・院・生物科学)・清水英幸(国立環境研・国際室)・Herwint Simbolon(Herbarium Bogoriense, Botanical Division, RDC for Biology-LIPI, Bogor-Indonesia)・中西稔(岡山理科大・基礎理学)

09:15 L10サルオガセ属における地衣菌と共生藻の分子系統学的比較 / 大村嘉人*(国立環境研・学振)

09:30 L11複数の核コード遺伝子の配列情報から推測された紅色植物の系統的位置と真核生物の新分類体系 / 野崎久義*・松崎素道・高原学(東大・院・理)・三角修己・黒岩晴子(東大・院・理・生研機構)・長谷川政美(統計数理研,東大・院・理)・新井理・小原雄治(国立遺伝研)・小笠原直毅(奈良先端大)・黒岩常祥(東大・院・理)

09:45 L12キヌゴケ属の分類学的研究(V) 日本産ビロウドゴケの正体 / 有川智己*(東大・理・生物科学)

10:00 L13キナバル産ホウビシダ類における無配生殖型を母親とした交雑 / 村上哲明*・谷田辺洋子・篠原渉(京大・理・植物)・ラザリー・ジャメン(マレーシア国民大学):

10:15 L14未知の葉上器官「ダニ室」その2 / 西田佐知子*(名古屋大・博物館)

10:30 L15樹形進化のanalogy - Pandanifolia (Epacridaceae,双子葉類)のヤシ型樹形はいかに造られるのか? / 佐藤美帆・鈴木三男*(東北大・理・植物園)

10:45 L16イワタバコ科チリタ属Chiritaにみられる一葉型の発生解剖 / 今市涼子*・藤井綾子(日本女子大・理・物生)・加藤雅啓(東大・院・生物科学)

11:00 L17屋久島におけるサツキからオタクミツツジへの渓流環境への適応−葉の形態学的側面から− / 梶丸岳*・瀬戸口浩彰(京大・総合人間・自然環境)

11:15 L18ヤブカラシの種内倍数性と花粉形成に関して2倍体に複数のタイプのある可能性 / 岡田博*(大阪市立大・理・植物園)・塚谷裕一(基生研・総合バイオセンター)・岡本素治(大阪自然史博物館)

11:30 L19琉球列島および台湾に分布するイソマツ属植物の集団間分化 / 松村俊一*・福田達哉(東北大・院・理)・横山潤(東北大・院・生命科学)・立石庸一(琉球大・教育)・牧雅之(東北大・院・生命科学)

11:45 L20アリドオシ属(アカネ科)の系統と植物地理 / 内貴章世*(京大・理・植物)・永益英敏(京大・総合博物館)

− 昼休み −

13:00 L21キヨスミウツボの倍数性と交配様式 / 中西收*(関西総合環境センター)・黒崎史平(頌栄短期大学)・小林禧樹*(兵庫県立健康環境科学研究センター)・阿江裕行(ひょうご環境創造協会)・小菅桂子(神戸大・遺伝子実験センター)

13:15 L22南西諸島におけるアセビ属植物,特にリュウキュウアセビについて / 瀬戸口浩彰*・渡邊渉(京大・総合人間・自然環境)

13:30 L23南米産Isidrogalvia(広義ユリ科)の帰属 / 田村実*(大阪市大・理・植物園)・布施静香(兵庫県立人と自然の博物館)・長谷部光泰(基生研)

13:45 L24コハクランの正体とラン科ホテイラン連の系統 / 遊川知久*(科博・実験植物園)・Yibo Luo(中国科学院北京植物研究所)・Shih Wen Chung・Ching-I Peng(台湾中央研究院)・百原新(千葉大・園芸)・瀬戸口浩彰(京大・総合人間・自然環境)

14:00 L25日本産モダマ属植物の分類学的研究 / 脇田悟寿*(琉球大・院・教・理科教育)・傳田哲郎(琉球大・理・海洋自然)・梶田忠・大井哲雄・邑田仁(東大・院・理・植物園)・立石庸一(琉球大・院・教・理科教育)

14:15 L26マツムシソウ属の種子形態と分類 / 須山知香*・植田邦彦(金沢大・院・自然科学)

14:30 L27白花のベニバナヤマシャクヤク? / 中尾茂樹*(中外テクノス)・小菅桂子(神戸大・遺伝子実験センター)・千葉敦子・三宅慎也(神戸市森林植物園)

14:45 L28スゲ属ヒエスゲ節の新種「サンインヒエスゲ」 / 織田二郎*(大阪府立柏原東高校)・田中昭彦(鳥取市岩倉)・内貴章世(京大・院・理)・永益英敏(京大・総合博物館)

15:00 L29ヒメコウホネおよび近縁種の分類学的再検討 / 志賀隆*(神戸大・自然科学)・角野康郎(神戸大・遺伝子実験センター)