自生地播種は、植物の野生復帰のもっとも有力な手法として期待されています。2010年から環境省も絶滅危惧植物の野生復帰モデル事業として、自生地播種を実施しているところです。種子発芽時の菌共生が不可欠なラン科は、自生地播種の効果がもっとも期待される植物のひとつで、この手法を推進するフラッグシップとしての役割が期待されます。しかし事例が少ないため、知見と技術の蓄積が十分とはいえません。午前中の入門講座では、生物多様性保全に関心をもつ学生、市民、技術者が、自生地播種に必要な知識と技術を習得できる内容とします。午後のワークショップでは、ランの保全や研究において自生地播種を利用してできる事柄を明らかにするとともに、技術の改良をめざします。
- 日時
- 2011年3月18日(金) 10:00-12:00(入門講座) 13:00-16:10(ワークショップ)
- 参加費等
- 無料(入園料は必要)、定員あり。電話での予約をお願いします。
- お問い合わせ先
- 国立科学博物館・筑波実験植物園 〒305-0005 茨城県つくば市天久保4丁目1-1 電話 029-851-5159 ファクス 029-853-8998 ホームページ http://www.tbg.kahaku.go.jp/ アクセス:http://www.tbg.kahaku.go.jp/userguide/access/index.html
- 日時:2011年3月18日(金) 10:00-12:00
- 場所:国立科学博物館筑波実験植物園 研修展示館と園内
- 対象:学生(高校生以上)、市民、保全に関わる技術者
- 参加無料(入園料のみ) 定員20名
- 電話で予約をお願いいたします
時間 |
タイトル |
講師 |
10:00-10:30 |
お話「自生地播種のすすめ」 |
日本女子大学理学部 辻田有紀 |
10:30-12:00 |
実習「実際にタネを播いてみよう」 |
国立科学博物館筑波実験植物園 野村尚史 |
- 日時:2011年3月18日(金) 13:00-16:10
- 場所:国立科学博物館筑波実験植物園 研修展示館
- 対象:学生(高校生以上)、市民、保全に関わる技術者、研究者
- オーガナイザー:遊川知久 辻田有紀 野村尚史
- 参加無料(入園料のみ) 定員50名
- 電話で予約をお願いいたします
時間 |
タイトル |
講師 |
13:00-13:10 |
「なぜ自生地播種か」 |
国立科学博物館筑波実験植物園 遊川知久 |
13:10-13:30 |
「ランの種子発芽の特性」 |
秋田県立大学生物資源科学部 三吉一光 |
13:30-13:50 |
「土壌での菌根菌の分布・生態」 |
信州大学農学部 山田明義 |
13:50-14:10 |
「レブンアツモリソウ自生地における菌根菌の分布調査」 |
北海道大学大学院農学研究院 志村華子 |
14:10-14:30 |
「ムカゴサイシンの発芽生態の解明」 |
国立科学博物館筑波実験植物園 野村尚史 |
14:30-14:40 |
(休憩) |
14:40-15:00 |
「着生種フガクスズムシと地生種クモキリソウの樹上/地上での比較播種試験」 |
国立科学博物館筑波実験植物園 堤千絵 |
15:00-15:20 |
「菌寄生種の生活史解明への利用」 |
国立科学博物館筑波実験植物園 馬田英隆 |
15:20-15:40 |
「野外播種によるキンランの自生地復元技術の検討―埋設場所、深さおよび支持資材について」 |
玉川大学農学部 山崎旬 |
15:40-16:10 |
「意見交換とまとめ」 |
日本女子大学理学部 辻田有紀 |
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最終更新時間:2011年12月07日 17時56分56秒
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