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活動他/2013年度講演会

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2013年度日本植物分類学会講演会のお知らせ

日本植物分類学会では以下の講演会を開催いたします。会員外でも参加できますので多くの方々のご参加をお待ちしています。

日時
2013年12月21日(土) 午前10時〜午後5時
会場
大阪学院大学2号館地下1階2号教室(02-B1-02教室) 〒564-8511 大阪府吹田市岸部南2丁目36番1号(電話:06-6381-8434)

 プログラム

演者 演題
10:00-10:05 学会長 ご挨拶
10:05-11:05 加藤雅啓 着生シダ植物の進化
11:15-12:15 西野貴子 サワシロギク Aster rugulosus における湿地と蛇紋岩地帯への生態的適応
12:15-13:15 昼食
13:15-14:15 井鷺裕司 全個体ジェノタイピングによる絶滅危惧植物の保全
14:25-15:25 門田裕一 日本産アザミ属の分類学的研究─解決できた問題,できなかった問題─
15:40-16:40 崎尾均 佐渡島の森林植生 ―気候・地質・人為の影響―
16:45-16:50 林一彦 ご挨拶

 その他

参加費としてお茶代(100円)を徴収いたします。講演会終了後,大阪学院大学職員食堂(17 号1 階)で懇親会を行います(当日申し込み,学生割引もあります)。

 会場までのアクセス

JR 東海道本線岸辺駅あるいは阪急京都線正雀駅から大阪学院大学までともに徒歩5 分。 大学ウェブサイトの「交通アクセス」と「キャンパスマップ」をご覧下さい。

 講演要旨(執筆は各演者による)

着生シダ植物の進化

加藤雅啓 (国立科学博物館名誉研究員)

植物は進化の結果さまざまな所へ広がった。その1つ,着生植物は木の上に生える。地生植物の根が地中を潜るのに対して,着生植物の根は樹皮にまとわりつき,着地することはない。類似のつる植物は地上から樹木をよじ登り,半着生植物は樹上と地上の両方で前後して生きる。着生のシダ植物はどうやって進化したのか,研究の成果を紹介する。

サワシロギク Aster rugulosus における湿地と蛇紋岩地帯への生態的適応

西野貴子 (大阪府立大学大学院理学系研究科)

サワシロギクは低層・中間湿地に生育する地味な野菊である。関東以西の太平洋側ではありふれていたこの湿地植物も,生育地消失により今や激減している。この変哲もない野菊には蛇紋岩適応した変種シブカワシロギクが知られており,単純な疑問点から生態的特性の比較を行った。ただひたすら「数える」「測る」という,湿地らしい"泥臭い"手法によって得られたデータ,しかしそこから見えてきた生活史戦略の劇的な変化をご紹介する。 

全個体ジェノタイピングによる絶滅危惧植物の保全

井鷺裕司 (京都大学大学院農学研究科)

日本に生育する維管束植物の約4分の1が絶滅が危惧される状態にある。その中でも特に危機的な絶滅危惧I類にランクされている植物の多くは,数十あるいは数百の個体が野生状態で生育しているに過ぎない。この様な植物種を対象に,野生で生育している全個体の位置と遺伝子型を解析することで,保全上,どのような有益な情報が得られるか,具体例を紹介しながら考察する。

日本産アザミ属の分類学的研究─解決できた問題,できなかった問題─

門田裕一 (国立科学博物館)

私は,野外調査の成果を中心に据えて,日本産のアザミ属(キク科)に関する分類学的研究を継続して行い,本属のモノグラフ完成を目指している。ここでは,北海道,本州,四国,九州のそれぞれの地域において,新たに認識された種を紹介する。日本列島にはまだまだ未記載の分類群が残されているようだ。また,併せて,ヒマラヤ地域の種についての問題点にも予備的に触れることとしたい。

佐渡島の森林植生 ―気候・地質・人為の影響―

崎尾均(新潟大学農学部)

日本海に浮かぶ佐渡島の森林には暖温帯林,冷温帯林,それに亜寒帯林を構成する樹種が分布している。また,半自然草地,天然林,二次林および人工林など異なるタイプの生態系が見られる。このように多様な森林は佐渡島独特の気象環境,地質それに人為的な影響によって形成されてきた。これらの森林植生を,佐渡を彩る美しい花々ともに紹介する。

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最終更新時間:2013年11月18日 11時08分00秒

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