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活動他/2015年度講演会

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2015年度日本植物分類学会講演会のお知らせ

日本植物分類学会では以下の講演会を開催いたします。会員外でも参加できますので多くの方々のご参加をお待ちしています。

日時
2015年12月19日(土)午前10時〜午後5時
会場
大阪学院大学2号館地下1階2号教室(02-B1-02教室) 〒564-8511 大阪府吹田市岸部南2丁目36番1号(電話:06-6381-8434)

 プログラム

演者 演題
10:00-10:05 角野 康郎(学会長) ご挨拶
10:05-11:05 瀬戸口 浩彰 地域社会と植物園と大学のネットワークで絶滅危惧種を守る試み
11:15-12:15 長谷川 匡弘 ママコナ属でみる花形態の多様化と種分化
12:15-13:15 昼食
13:15-14:25 伊藤 元己 植物の生物多様性情報の収集と利用
14:25-15:25 加藤 真 昆虫における植物食の起源と多様な展開
15:40-16:40 梅林 正芳 『植物図』について
16:45-16:50 林 一彦(大阪学院大学) ご挨拶

 その他

参加費としてお茶代(100円)を徴収いたします。また講演会終了後,大阪学院大学職員食堂(17号1階)で懇親会を行います(当日申し込み,学生割引もあります)。

 会場までのアクセス

JR 東海道本線岸辺駅あるいは阪急京都線正雀駅から大阪学院大学までともに徒歩5 分。 大学ウェブサイトの「交通アクセス」と「キャンパスマップ」をご覧下さい。

 講演内容(執筆は各演者による)

地域社会と植物園と大学のネットワークで絶滅危惧種を守る試み

瀬戸口 浩彰(京都大学大学院人間・環境学研究科)

いま日本の至る所で起きている野生植物の減少。これを少しでも守り,次世代に引き継ぎ,出来れば本来の自生地で景観の一部に帰するまで戻したい。このようなことを願って,私は植物の域外保全を各地で進めてきました。大学と植物園が地域社会と連携することによって,植え手良し・地域良し・植物良しの「三方良し」が目指せると思っています。講演では,福井の高浜と舞鶴の境にある青葉山で,オオキンレイカの保護増殖を,小中学生や教師,地域住民,町役場,植物園と行ってきた記録を紹介したいと思います。

ママコナ属でみる花形態の多様化と種分化

長谷川 匡弘(大阪市立自然史博物館)

ママコナ属は日本では5 種が知られている程度の小さいグループです。しかし,ママコナ,シコクママコナについてはこれまで数多くの変種・品種が記載されており,集団ごとの変異が非常に大くなっています。特に紀伊半島南部,屋久島では,顕著に花形態の異なるシコクママコナに近縁と考えられるグループが知られており,ハナバチ以外の昆虫によって送受粉が行われていることが明らかになってきました。今回は,これらの局所的に分布する特異な集団における最近の研究成果について紹介します。

植物の生物多様性情報の収集と利用

伊藤 元己(東京大学大学院総合文化研究科)

どんな生物がいつ,どこにいたのか,そんな単純な情報でも,膨大なデータが集積すると,その中から色々なことが見えてきます。本講演では,位置情報の付加された生物分布情報が現在,どのように集められているか,どのくらい集まったか,そこから何がわかるのかなど,植物を中心として紹介します。また,堀田先生がこのような活動の草分け的存在であったことも併せて紹介します。

昆虫における植物食の起源と多様な展開

加藤 真(京都大学大学院人間・環境学研究科)

現在の地球における植物の著しい多様性を理解するためには,植物と昆虫との長い関係の歴史についての理解が欠かせません。昆虫における植物食の起源,食植性昆虫に対する植物の防衛,送粉者の起源,そして送粉共生がもたらした植物の著しい多様化などについて,堀田先生のもとで受けた薫陶を交えて,紹介します。

『植物図』について

梅林 正芳(金沢大学理工研究域自然システム学系)

科学的な植物の絵『植物図』と良く知られている『植物画(ボタニカルアート)』との違いを解説し,どのように植物を見て図を描いているのかいくつかの例で紹介します。そして,写真との違いを通して植物図の特性を明らかにし,どのような貢献ができるのか考察します。最後に,金沢で行っている植物図描画講座について紹介します。

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最終更新時間:2015年11月24日 14時09分29秒

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